?
防虫蛍光灯とは、灯していても虫が寄ってこない蛍光灯の事です。そんな防虫蛍光灯をご紹介します。
防虫蛍光灯とは、灯していても虫が寄ってこない蛍光灯の事です。普通、蛍光灯に限らず、白熱電球などの電灯を夜点けていると、どこからともなく蛾や小虫が集まってきます。直接的な害はありませんが、不快な思いをする方は多いでしょう。
ところが最近は防虫蛍光灯というものが開発販売されています。この防虫蛍光灯は、明るさそのものは普通の蛍光灯と同じなのですが、虫が寄ってこないのです。
なぜ防虫蛍光灯に虫が寄ってこないかというと、この防虫蛍光灯は虫の生態を利用して、特殊な処理がしてあるから、ということなんですが具体的な話をする前に、なぜ虫は光に寄ってくるかという話をした方がわかりやすいでしょう。
普通高校で「生物」を習った方ならご存知かと思いますが、虫だけに限らず生物が動く理由には、〝走性・反射・本能・学習〟といわれるものがあります。これらの行動原理のうちで、最も原始的なものは走性で、生物が外からの刺激に対して、刺激を出しているものに対して逃げるか、向かっていくか、どちらかの反応を見せることを走性と言います。たとえば、多くの植物は光のある方へ成長していきます。
これは植物の細胞が光に反応し、その光に向かって成長していく〝光走性〟という行動原理が働いているからです。
生物は他に反射、本能、学習とだんだん高度な行動原理で動くようになりますが、蛍光灯に虫が集まってくるのは、植物と同じ光に向かって飛ぶ光走性によって集まってくるわけです。虫が光走性を持っている理由は、虫自身が飛ぶのに自分の位置を把握する為だと言われています。昔の夜の明かりといえば、星や月の光だけだったのですが、現在はそんな星や月より明るい光源、つまり蛍光灯や電球の光に虫が反応してしまうようになったのです。
ただ、虫の光走性の場合は光源に向かって一直線に進むのではなく、一定の角度をつけて飛ぶ習性です。あまりに距離が離れている地球上には、ほぼ垂直に差し込んでくる星や月の光に対して、蛍光灯や電球は放射状に光を発している為、虫は光源に対して一定の角度を保てない為、ますます混乱して電球や蛍光灯の周りをくるくる旋回して飛ぶわけです。
防虫蛍光灯はこれらの虫が持つ光走性を研究した結果、虫が反応する光の波長を発見し、その波長をカットした蛍光灯なのです。ですから、人間にとっては普通の光ですが、虫から見ると光っているようには見えていないというタイプの蛍光灯なのです。虫が集まってきて不快な思いをなさっている方は、一度防虫蛍光灯を試してみましょう。